
「血圧が高いから気をつけなきゃ」「血圧が低いから朝が辛い」など、血圧の悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
テレビや雑誌では高血圧の危険性がよく取り上げられますが、一方で低血圧も体調不良の原因になります。
では、一体どちらが健康にとってより深刻な問題なのでしょうか?
この記事では、高血圧と低血圧のそれぞれの危険性を比較しながら、その原因や自宅でできる対策を分かりやすく解説します。
この記事を読んで、ご自身の血圧と向き合うきっかけにしていただければ幸いです。
はじめに:あなたの血圧、正常値を知っていますか?
まずは、血圧の基本的な基準値を確認しましょう。
血圧には、心臓が収縮したときの「収縮期血圧(最高血圧)」と、心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」の2つがあります。
日本高血圧学会のガイドラインによると、血圧の基準値は以下の通りです。
一方、低血圧には明確な医学的定義はありませんが、一般的に収縮期血圧が100mmHg未満の場合に低血圧と診断されることが多いです。
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高血圧がもたらすリスクと危険性
結論から言うと、高血圧は低血圧よりも圧倒的に危険性が高いとされています。
なぜなら、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれるほど、自覚症状がないまま静かに体を蝕んでいくからです。
血圧が高い状態が続くと、血管の内側が常に強い圧力にさらされ、血管の壁が次第に硬く、もろくなっていきます。
これが「動脈硬化」です。動脈硬化が進行すると、以下のような深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。
これらの病気は、命にかかわるだけでなく、後遺症として重い障害が残ることも少なくありません。自覚症状がないからといって放置することは非常に危険です。
低血圧がもたらすリスクと危険性
では、低血圧はまったく問題ないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
低血圧も生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となります。
低血圧の主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 立ちくらみ、めまい、ふらつき
- 倦怠感、疲れやすい
- 頭痛、肩こり
- 食欲不振
- 朝起きるのがつらい
これらの症状は、日常生活に支障をきたし、ひどい場合は転倒によるケガのリスクも高まります。
ただし、低血圧は高血圧のように直接的に血管や臓器を損傷させることは少ないため、命にかかわるケースは稀です。
【注意点】
低血圧の中でも、急激に血圧が下がる「起立性低血圧」や、特定の病気が原因で起こる「症候性低血圧」は、深刻な問題を引き起こす可能性があるため、医師の診断が必要です。
【結論】より危険なのは「高血圧」である理由

高血圧と低血圧を比較すると、より危険性が高いのは間違いなく高血圧です。その理由は、以下の3つのポイントに集約されます。
- 自覚症状がない: 高血圧は初期に症状が出にくいため、気づかないうちに病気が進行してしまう。
- 直接的な臓器・血管へのダメージ: 高い血圧が血管を破壊し、脳、心臓、腎臓などの重要臓器に直接的なダメージを与える。
- 重篤な合併症のリスク: 脳卒中や心筋梗塞といった、命にかかわる深刻な病気を引き起こす可能性が高い。
一方、低血圧の多くは、日常生活の不快な症状が主であり、適切な対策をとれば管理が可能です。もちろん、低血圧でつらい症状がある場合は、生活習慣を見直したり、医療機関に相談したりすることが大切です。
今すぐできる!血圧を正常に保つための生活習慣の改善策
高血圧も低血圧も、日々の生活習慣が大きく影響します。健康的な血圧を維持するために、今日からできることを始めましょう。
高血圧の予防・改善策
- 減塩: 塩分摂取量を減らすことで血圧が下がります。薄味を心がけ、加工食品や外食を控えましょう。
- カリウム摂取: 野菜や果物に含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出する手助けをします。
- 適度な運動: ウォーキングや軽いジョギングなど、有酸素運動を毎日30分程度行うと効果的です。
- 体重管理: 肥満は高血圧の大きな原因の一つです。適正体重を維持しましょう。
低血圧の予防・改善策
- 水分・塩分摂取: 特に朝は、水分と適度な塩分を摂ることで血圧が安定しやすくなります。
- バランスの良い食事: たんぱく質やビタミンをしっかり摂り、規則正しい食生活を心がけましょう。
- ゆっくり起き上がる: 朝起きたときは、急に立ち上がらず、ゆっくりと時間をかけて体を起こしましょう。
- 適度な運動: 筋力をつけることで血行が促進され、症状の改善につながります。

まとめ:血圧は放置しないで!定期的な健康チェックの重要性
高血圧は、自覚症状がないまま進行するため、知らない間に深刻な病気を引き起こすリスクがあります。一方、低血圧も日々の生活に影響を与えますが、命にかかわるリスクは高血圧に比べて低いことが分かっていただけたかと思います。
「自分は若いから大丈夫」と過信せず、日頃から血圧を測る習慣をつけ、健康診断を定期的に受けることが何よりも重要です。もし血圧に異常が見つかった場合は、放置せずに早めに医師に相談しましょう。
あなたの健康な未来のために、今この瞬間から血圧と向き合ってみませんか?
