【JEPQ配当金】株数が増えたのに受け取り額が減った理由とは？

「JEPQを買い増したのに、配当金が減ってる…」
そんな違和感を覚えたことはありませんか？

実は、JEPQのような毎月分配型ETFでは、株数が増えても配当金（分配金）が減るケースは珍しくありません。
一見すると「おかしい」と感じるかもしれませんが、これはJEPQの仕組みや分配戦略によるもので、よくある現象なのです。

この記事では、2025年6月と7月に実際に受け取った配当データをもとに、
なぜ配当額が減ったのかを詳しく解説します。

「配当金が毎月変動するのはなぜ？」「今後も減り続けるの？」と気になっている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

JEPQの株数が増えたのに、配当金が減った？

JEPQの配当金が「株数を増やしたのに、なぜか減っている」と感じた方も多いのではないでしょうか。

実際に、2025年6月と7月のJEPQ配当金を比較すると、以下のような結果となりました。

支払日	保有株数	1株あたり配当金（USD）	配当金合計（税引前）	税額	受取金額（税引後）
2025/06/06	171株	0.62074	$106.15	$30.01	$76.14
2025/07/07	175株	0.49416	$86.48	$24.45	$62.03

このように、保有株数は増えているにもかかわらず、1株あたりの配当金が約13セント減少したことで、税引後の受取配当金も14ドル以上減っていることがわかります。

これはJEPQに限らず、毎月分配型ETFの配当金が毎月変動する理由を理解していないと混乱しやすいポイントです。

JEPQ（JPMorgan Equity Premium Income ETF）は、カバードコール戦略を採用した米国株ETFで、**オプション取引による収益（プレミアム）**を原資として、投資家に毎月配当金（分配金）を支払っています。

つまり、JEPQの配当金は、保有銘柄の業績や配当ではなく、
オプション収益や市場環境の変化に強く影響されるのが特徴です。

そのため、毎月の分配金は安定しているわけではなく、市場の状況によって増減する仕組みになっています。

実際に、JEPQの配当金が変動する主な理由は以下の通りです：

このように、JEPQの配当はあくまで「変動が前提」であり、
長期保有するなら月ごとの金額に一喜一憂しすぎない視点も大切です。

JEPQのような毎月分配型ETFに長期投資する場合は、
月ごとの配当金の増減だけで判断しないことが大切です。

なぜなら、配当金だけではなく、株価の値上がり益（キャピタルゲイン）や為替差益なども含めた
「トータルリターン（総合的な収益）」の視点が、長期投資ではより重要だからです。

JEPQの分配金は月によって増減しますが、
年間を通して見ると、比較的安定したインカム収入が得られるケースも多くあります。

短期的な金額の変動に振り回されず、
年間配当額の推移や含み益とのバランスを見ながら判断することが、長期投資で後悔しないためのポイントです。

今回のように「株数が増えたのに配当金が減った」という現象は、
JEPQに限らず、毎月分配型ETF全体に共通する特徴です。

JEPQの配当金は、毎月一定ではなく、
オプション収益や市場環境によって変動する仕組みであることを理解しておくと、
配当額の増減に対して不安を感じにくくなります。

短期的な金額の上下に一喜一憂するのではなく、
毎月の配当履歴を記録しながら、長期的な資産形成に向けて着実に運用する姿勢が大切です。

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