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【CEPIとは】年利40%超の米国ETF|毎月分配&仮想通貨関連で注目

話題の高配当株ETF「CEPI」とは?

話題の高配当株ETF「CEPI」とは?

年利40%超も⁉ 話題の超高配当ETF「CEPI(Crypto Equity Premium Income)」を徹底解説

最近SNSなどで「年利40%」「毎月分配で超高配当」などの声が広がっているETF、それがCEPIです。
でも「実際そんなにすごいの?」「リスクはないの?」と気になる方も多いはず。
この記事では、そんな話題のETF「CEPI」について、基本情報から配当実績、注意点までまとめて解説します。

 

CEPIとは?特徴と基本情報を解説

 

楽天証券より

 

CEPIは、REX Shares社が運用する(とされる)米国ETFで、仮想通貨取引所やマイニング企業などに投資しつつ、カバードコール戦略によってプレミアム収入を得るよう設計されています。

現在、月次で分配金が支払われる「高配当ETF」として一部投資家の間で注目を集めています。
実際の構成銘柄は、CoinbaseやRiot Platforms、Marathon Digitalなどを含む25銘柄で構成されており、いずれも仮想通貨や関連インフラ企業が中心です(※2025年6月現在、楽天証券データ参照)。
ただし、情報ソースによって一部の構成内容に差異が見られるため、投資前には証券会社またはREX Shares公式サイト等での最新情報確認が推奨されます。

- ティッカー:CEPI
- 株価:$40.29(7月1日時点)
- NAV:$39.82
- 運用管理費用:0.85%
- 投資対象:Coinbase、Riot Platforms、Marathon Digital など仮想通貨関連企業が中心とされているが、構成銘柄数や詳細は未確認のため、投資判断には注意が必要。

 

CEPIの分配金と配当利回り|毎月いくらもらえる?

CEPIは毎月分配型ETFであり、インカム投資家の間で注目を集めています。

直近(6月)の分配金は1株あたり$1.3797で、年間ベースでは$16.56相当になります。
株価$40.29を基準にした単純利回りは約41.1%と非常に高水準です。

ただし、こうした高配当ETFでは分配金にROC(元本払戻)が含まれることが多く、実際の利回りとは差が生じる可能性があります。

**つまり、「高配当=実質リターンが高い」とは限らない点を理解したうえで投資判断を行うことが大切です。**

 

CEPIのメリット|高配当ETFとして人気の理由

CEPIには、他の米国ETFにはないユニークな魅力があります。

特に「毎月分配型」「高利回り」「仮想通貨関連」という点で注目されています。

✅ 毎月安定したインカム収入

CEPIは月次分配型のETFであり、定期的なキャッシュフローを重視するインカム投資家に向いています。

高水準の分配金が毎月得られる点は、資産の一部を現金化したい方にとって大きなメリットです。

✅ 仮想通貨関連企業に分散投資

Coinbaseや暗号資産マイニング企業など、仮想通貨エコシステムに関わる銘柄を中心に構成されています。
個別銘柄への集中投資よりもリスク分散が効いており、成長分野の値動きを取り込みたい方に適しています。

✅ プレミアム収入による高い分配利回り

バードコール戦略(保有銘柄に対してコールオプションを売却)を活用することで、オプションプレミアムによる追加収入を得る設計となっています。
現在は年換算で40%前後の分配利回りを記録していますが、この水準が今後も続く保証はありません。市場のボラティリティやオプション市場の環境に大きく左右されるため、減配のリスクにも注意が必要です。

 

CEPIのリスクとデメリット|投資前に知っておきたい注意点

CEPIは高い分配利回りで注目される一方、いくつかのリスクや注意点も存在します。

以下のポイントを理解した上で、投資判断を行うことが重要です。

✅ 分配金の多くが資本払戻(ROC

CEPIの分配金の多くは「Return of Capital(資本払戻)」に分類されています。

これはETF保有する資産の一部を元本として投資家に返す形式で、

受け取った金額は課税上のメリットがある一方、NAV(基準価額)の減少につながる可能性があります。

✅ 仮想通貨関連銘柄の高いボラティリティ

CEPIはCoinbaseや仮想通貨マイニング関連企業を多く含むポートフォリオと想定され、価格変動が非常に大きいことが特徴です。

特に仮想通貨市場が下落局面に入ると、基準価額も大きく影響を受けやすく、

リスク許容度の低い投資家には不向きな場合もあります。

✅ 高配当が将来も続くとは限らない

現在は年換算で40%前後の分配利回りを記録していますが、この水準は市場環境やカバードコール戦略のプレミアム収入に強く依存しています。オプション市場が低調な場合や価格変動が減少した場合、分配金が大きく減額されるリスクもあります。

 

CEPIに100万円投資した場合の月間配当(最新レート反映)

 
 

2025年7月1日時点の為替レート(1ドル=143.67円)と株価$40.29をもとに、以下のように試算できます。

  • 想定株価:5,791円($40.29 × 143.67円)

  • 100万円で購入できる株数:約172株

  • 1株あたりの分配金:約198円($1.3797 × 143.67円)

  • 月間の分配金合計(税引前):約34,056円

※上記は税引前の金額であり、為替や分配金額は変動する可能性があります。あくまで参考試算としてご覧ください。

 

日本在住者の税引後の実質受取額

CEPIの分配金は、米国で30%の源泉徴収が行われます。
これは、分配金の大半を占めるカバードコールのプレミアム収入が「配当(Dividend)」ではなく、**「その他所得(Other Income)」**として扱われるため、日米租税条約の軽減税率(10~15%)が適用されないためです。

一方、日本では通常 20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別税) の課税がかかりますが、「特定口座(源泉徴収あり)」 を利用している場合は、米国で既に30%源泉徴収されているため、追加課税は発生しません(確定申告も不要です)。

ただし、**「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」**を利用している場合は、国税額控除の適用を受けるために、確定申告が必要となります。

✔️ 実質手取り額の目安

米国で30%の源泉徴収が行われるため、日本居住者が実際に受け取れる分配金は「税引前金額の約70%」程度になると考えておくのが無難です。

 

CEPIは買うべき?向いている人と投資戦略の考え方

CEPIは、短期的に高いインカム収入を狙いたい人や、仮想通貨市場に間接的にエクスポージャーを持ちたい人にとって魅力的なETFです。
特に年利40%超の分配率毎月のキャッシュフローを重視する方に注目されています。

 

一方で、分配金の多くが**カバードコールによるプレミアム収入(=ROC)**で構成されており、NAVの目減りリスクがある点には注意が必要です。
したがって、長期的な資産形成を目的とする人には向かない可能性もあります。

 

私は、100万円ほどの資金をあえてCEPIに限定投資し、
その分配金を活かして、以前ご紹介した**「JEPQ」などのETF再投資する戦略**も視野に入れています。

 

毎月配当ETFとして注目されている「JEPQ」については、こちらの記事で詳しく解説しています👇

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。